このページでは、『FXのスキャルピングで最適な時間帯は何時頃?』
という質問に回答します。
FXのスキャルピングで最適な時間帯は何時頃?
まず結論から申し上げますと、以下の通りです。
9-10時、17-19時、☆22-01時☆
9-10時、☆16-19時☆、22-01時
16-02時(☆17-18時☆、☆22-01時☆)
7-11時、15時-04時(☆16-19時☆、☆22-01時☆)
上記は主要な通貨ペアのボラティリティが平均的に高い時間帯で、特に☆マークが付いている時間帯のボラティリティは一段と高くなっております。
スキャルピングは数分、長くても1時間以内には決済することが大半ですので、上記のボラティリティが高くなっている時間帯が最適と言えます。
東京市場でのFXスキャルピング(時間帯:午前9時~午後3時)
東京市場での相場は、ボラティリティはそこまで高くなく、比較的、緩やかです。
ですので、初心者の方はこの時間帯への参加がいいかもしれません。
ただし、5と0が付く日(ゴトー日)、具体的には5、10、15、20、25、30日、そして月末には仲値(金融機関が外国為替取引の際に基準とするレート)が公示される午前9時55分前にはボラティリティが一気に高くなる可能性があるので注意が必要です。
と言うのも、ゴトー日には輸出入企業の決済日になっていることが多く、仲値公示前に相場が動く可能性があるからです。
アノマリー(投資の経験則)では、円安・ドル高になる傾向があると言われていますが、そこは需給によっても変わってきますので、必ずそうなるとは言えません。
ですので、相場が動く可能性があるということだけは頭に入れておきましょう。
その他、豪ドル/円、豪ドル/ドル、ユーロ/豪ドル、豪ドル/スイスフランなど、豪ドルの取引をする方は、豪州の経済指標が発表される9時30分、10時30分、12時30分は注意が必要です。
(例:経常収支、豪中銀政策金利、GDP、小売売上高、失業率、就業者数、住宅着工許可件数など)
ロンドン市場でのFXスキャルピング(時間帯:午後3時~午後9時)
※上記は夏時間で、冬時間は午後4時~午後10時
ロンドン市場が始まる午後3時~ポンドを中心に徐々にボラティリティが上がっていき、特に午後16時以降は主要通貨全体でのボラティリティが上がっていきます。
スキャルピングには最適な時間帯となっております。
市場の参加者が増えることから、トレンド形成につながることもあり、注視が必要です。
またユーロ圏の経済指標が発表されるのはこの時間帯ですので、ポンドやユーロ、スイスフランなどの取引をする方は注意しましょう。
ニューヨーク市場でのFXスキャルピング(時間帯:午後9時~午前6時)
※上記は夏時間で、冬時間は午後10時~午前7時
どの主要通貨も午前0時(深夜)~1時ぐらいまでをピークに徐々にボラティリティが上がっていきます。
1日1回、ササッと取引したいなら、この午前0時(深夜)~1時ぐらいの時間帯がいいかもしれません。
ただし、ボラティリティが高いということは、それだけ損失幅も大きくなるということですので、ロット数を抑えるなど、リスク管理が重要です。
また米国経済指標が発表されるのがこの時間帯(22時30分、24時)です。
この時間帯にドルの取引をする方は、必ず経済指標カレンダーをチェックして、その時間帯の直前はポジションを持たないようにするのが賢明です。
オセアニア市場でのFXスキャルピング(時間帯:午前6時~午後3時)
※上記は夏時間で、冬時間は午前5時~午前2時
ニューヨーク市場ともかぶるのですが、午前4時~午前9時ぐらいまでは極端にボラティリティが低く、スキャルピングするには辛い時間帯です。
また注意が必要なのが、朝のスプレッドの広さです。
夏時間では午前6時~午前6時半(または午前7時)ぐらい、冬時間では午前7時~午前7時半(または午前8時)ぐらいに多くのFX業者でスプレッドが急激に広がります。
これは市場参加者がとても少ないために起きます。
スキャルピングにおいて、このスプレッドの広さは致命的であり、よっぽどの成算がない限りエントリーするべきではありません。
朝スキャをする際は、必ずスプレッドを確認して、通常の値に戻るまで待つのが大切です。
FXのスキャルピングで最適でない時間帯・時期
※最適でない場所でのトレードは危険です。
上記は、FXのスキャルピングで最適な時間帯を紹介してきましたが、ここからは最適でない時間帯、そして時期についても言及します。
スプレッドが広がる時
上記のオセアニア市場の箇所でも少し触れましたが、朝の時間帯はスプレッドが広がります。
具体的には、繰り返しになりますが、夏時間では午前6時~午前6時半(または午前7時)ぐらい、冬時間では午前7時~午前7時半(または午前8時)ぐらいです。
この時間帯は、スプレッドが広がり、さらにボラティリティも低いため、かなり不利な状況でのエントリーとなってしまいます。
週明けである月曜日の早朝での窓埋めでのエントリーを狙っているトレーダーも多くいますが、窓埋めだけの理由でエントリーするのは危険です。
必ずスプレッドとできた窓の大きさを比較することが大切です。
それと盲点になりやすいのですが、一日を跨ぐために寝る前にOCO注文を出しておく場合も注意が必要です。
今使っている業者が朝、どれくらいスプレッドが広がるのか確認して、損切を置きたい価格プラスαにしておかないと、とても不利な価格で約定してしまいます。
また世界中の国が休日となるクリスマスや年末年始においてもスキャルピングは危険です。
極端に市場参加者が少なくなるため、スプレッドが拡大します。
ボラティリティも低いため、スキャルピングに最適でないというよりも、むしろするべきではない時期といってもいいかもしれません。
その他にスプレッドが拡大する時と言えば、指標発表時です。
この時は確かにスプレッドが拡大するのですが、その分、ボラティリティも高いため、絶対にスキャルピングするべきではないとは言えません。
上手くトレードできれば、大きな利益を得られる可能性があります。
ただ、スプレッド+ボラティリティの大きさで、リスクは非常に高いです。
ハイリスク・ハイリターンなエントリーになることは頭に入れておきたいところです。
少しでもリスクを回避するためには、指標発表の後、1分や2分は待ってスプレッドが少しでも狭くなった後まで待ちましょう。
ボラティリティが低く、相場が動かない時
ボラティリティが低く、相場が動かない時もFXのスキャルピングに向いていません。
具体的に言えば、オセアニア市場である午前6時~午後3時のうちで、特に早朝です。
その他の時間帯であっても、ボラティリティが低くなっている時は、スキャルピングは控えた方が低リスクです。