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【書評】システムトレード 基本と原則 レビュー・まとめ

3.5

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システムトレード 基本と原則(著者:ブレント・ペンフォールド)の書評です。

【書評】システムトレード 基本と原則

まず原書のタイトルは、”The Universal Principles of Successful Trading”で、直訳すると『成功するトレードの普遍的な原理』となっており、本書のタイトルである『システムトレード 基本と原則』とは、若干、異なっております。

そのため、読み進めていくとわかるのですが、MT4やトレードステーションなどのソフトを使ったシステム構築の本ではなく、あくまで成功するトレードのために、システマチックにトレーディングをするといいよと推奨しているといった内容です。

ですので、自動売買に興味があったり、具体的にシステム構築したいと考えている方には向いていない本です。

本書では、以下の画像のようなトレードの落とし穴にはまらないために、資金管理、売買ルール、心理の3本の柱が大切であると説きます。

普遍的な原則で落とし穴を乗り越える

画像引用:ブレント・ペンフォールド『システムトレード 基本と原則』パンローリング株式会社, 2011年,p388

その3つにも優先順位があり、資金管理→売買ルール→心理の順番で評価しています。

この本は、トレード0~3年目の方向けであり、自動売買やシステムトレードの本を読み漁っている方にとっては、基礎的な内容となっております。

特にトレードを始める前の方にとって大いに参考になる本だと思いますが、本のボリュームやタイトル的にも、この本をその頃に読む人はかなり少ないように思います。

第12章には、成功したいと考えているトレーダーへの一言アドバイスとして、15のマーケットの魔術師が回答してくれています。

一言アドバイスですので、内容に偏りもありますが、その分、優先順位を付けて語ってくれていますので、それぞれのトレーダーが大切に思っていることの違いが出て、大変、興味深いです。

この章は、0~3年目のトレーダーだけでなく、すべてのトレーダーに参考になります。

ピットの怪人

第1章の冒頭では、著者であるブレント・ペンフォールドが本書で最も強調したい資金管理について、ピットの怪人の言葉である引用から始まります。

トレーディングの唯一本当の秘密は・・・・・・、最もうまく負ける人が最後は勝つ。-ピットの怪人

引用:ブレント・ペンフォールド『システムトレード 基本と原則』パンローリング株式会社, 2011年,p33

ピットの怪人というのは、Futures Talkという商品先物の掲示板に現れた投稿者のハンドルネームで、トレードに関しての名言を数多く残しています。

”The best loser is the long-term winner.”というのも、その一つです。

ピットの怪人について知りたい方は、下記(英語)を参照。

原則1 準備

  • 最大の逆境
  • 感情のコントロール
  • 負けゲーム
  • 相場のランダムな動き
  • 最もうまく負ける人が勝つ
  • リスク管理
  • トレーディングパートナー
  • 資金の限度

原則2 自己啓発

  • 破産リスクを避ける
  • トレーディングの聖杯を受け入れる
  • 単純さを追求する
  • ほとんどの人が恐れるところを進む
  • TEST(30通の電子メールでトレードをシミュレーション)の手順で期待値を検証する

原則3 トレーディングスタイルを作る

  • トレーディングの種類
  • トレーディングの時間枠
  • 自分のトレーディングスタイルを選ぶ
  • 長期のトレンドトレーディング
  • 短期のスイングトレード

原則4 トレードを行う市場を選ぶ

  • 取引関連リスクをうまく管理する条件
  • 良いトレーディングの条件

原則5 3本の柱

  • 資金管理
  • 売買ルール
  • 心理

資金管理

ウィリアムズの固定リスク率

(口座残高×リスク率)÷最大損失額=取引枚数(または株数)※最大損失額・・・1枚あたりに被る可能性がある最大損失額

気の小さいトミー・・・資金の5%

普通のノーマ・・・資金の10~12%

高レバレッジ好みのラリー・・・15~18%

  • 固定リスク額
  • 固定資金
  • 固定比率
  • ウィリアムズの固定リスク率
  • 定率
  • 固定ボラティリティ率

売買ルール

予測者

  • 占星術
  • サイクル理論
  • エリオット波動
  • フラクタル分析
  • ファンダメンタル分析
  • 幾何学的パターン
  • W・D・ギャン

夢想家

テクニカル指標を使うトレーダー

  • ADX
  • DMI
  • エンベロープ
  • 指標分析
  • MACD
  • 移動平均線
  • 価格変動率
  • RSI
  • ストキャスティクス

現実主義者

成功したトレーダーの多くのは、下記のような分析を使う、現実主義者の中に見つかると筆者は説く。

  • ブレイクアウト分析
  • チャート分析
  • ダウ理論
  • 市場間分析
  • マーケットプロファイル
  • パターン分析
  • ピボット分析
  • 季節性
  • スプレッド分析
  • 統計分析
  • テープリーディング
  • 出来高分析

重要な4つの事実

  1. トレンドに沿ってトレードを行うのが一番安全である
  2. トレンドが相場を動かし、全利益の基礎はトレンドだ
  3. トレードの67%で負けているトレンドトレーダーは哀れだ
  4. トレンドに沿ってトレードを行う方法は2つある
  • ブレイクアウトでトレードを行う
  • 押しや戻りでトレードを行う

さて、賢明なトレンドトレーディングの限界値として、あなたは常に最低でも勝率33%、損益レシオ3対1以上を維持するように目指すべきだ。

引用:ブレント・ペンフォールド『システムトレード 基本と原則』パンローリング株式会社, 2011年,p272

勝てる方法の例

タートル流トレーディングのルール

画像引用:ブレント・ペンフォールド『システムトレード 基本と原則』パンローリング株式会社, 2011年,p319

伝説のタートル集団に関連する本は、色々出ています。

詳しく手法について知りたい方は、以下の本を参照してください。

※この手法の注意点は、多くのマーケットでポートフォリオを組み、リスクリワードレシオが高く、勝率の低い戦略のためにドローダウンが大きくなるために多額の口座資金が必要であるということです。

心理

  • 大多数の見方
  • 希望をコントロールする
  • 欲望をコントロールする
  • 強欲をコントロールする
  • 恐怖をコントロールする
  • 苦痛をコントロールする
  • 最大の逆境

原則6 トレーディングを始める

自分のトレード計画に従う

一言アドバイスをくれたマーケットの魔術師

レイ・バロス

マーク・D・クック

マイケル・クック

☆ケビン・デイビー

私にとって成功したトレーダーであるということは、オッカムのかみそりの原則ー最も単純な手法がほとんど常に最高の選択肢だーに従うことを意味する。

[中略]

実際に、私が今トレードを行っているひとつの戦略では、直近の終値2つだけを使って、次の取引シグナルを決めている。非常に単純だ。

引用:ブレント・ペンフォールド『システムトレード 基本と原則』パンローリング株式会社, 2011年,p422

ケビン・デイビーは、NASAで研修を終わり、ミシガン大学航空宇宙工学科を首席で卒業し、2006年のワールドカップ・チャンピョンシップ・オブ・フューチャーズ・トレーディングで1位を獲得した、非常に頭の切れるトレーダーが、上記のようなとても単純な手法を使っていると語っているところが興味深いです。

彼は下記のような自動売買の本も出しており、とても参考になります。

トム・デマーク

リー・ゲッテス

ダリル・ガッピ―

リチャード・メルキ

☆ジェフ・モーガン

グレゴリー・L・モリス

ニック・ラッジ

☆ブライアン・シャート

アンドレア・アンガー

☆ラリー・ウィリアムズ

ダール・ウォン

個人的に特に面白かった一言アドバイスに☆を付けています。

ただ、勘違いしてほしくないのは、その他のマーケットの魔術師のアドバイスが参考にならなかったということではありません。

ただの個人的な感想です。

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