FXボリンジャーバンド常勝のワザ(著者:山中康司)の書評です。
【書評】FXボリンジャーバンド常勝のワザ
まず総評から紹介します。
ボリンジャーバンドとチャートパターンでの逆張り手法
画像引用:山中康司『FXボリンジャーバンド常勝のワザ』実業之日本社, 2013年,p69
本書では、日足のテクニカルパターンとして上記のボリンジャーバンドとチャートパターンの逆張り手法が解説されています。
ただし、この手法に関しては、利確や損切のタイミングについて書かれておりません。
ですので、自分でルールを考える必要がありそうです。
それに、バンドウォークしている時は、概ね上記のようなチャートパターンになると思われるので、損切幅の厳格化とペイオフレシオ、勝率の検証は必須だと思われます。
ボリンジャーバンドの順張りトレード手法
■エントリーの条件
- バンドが上下に拡大(エクスパンション)
- チャートが±2σの外でクローズ
引用:山中康司『FXボリンジャーバンド常勝のワザ』実業之日本社, 2013年,p76
■利確・損切りの条件
反対側のバンドが向きを変えた時点
この手法は、エントリー条件と利確・損切が明確に示されています。
ボリンジャーバンドの基本的な手法です。
この手法の難しいところは、ボリンジャーバンドは常に動いているため、エントリー条件や利確・損切の条件を満たしたと思っても、そうではなかったということが起きてしまうところです。
特に短い時間足のトレードでは、難しいことろがあるかもしれません。
ボリンジャーバンド拡大後の逆張り手法
■エントリーの条件
バンドが上下に拡大(エクスパンション)後の縮小(スクイーズ)
■利確の条件
移動平均線への到達又は、反対側の±2σ
この手法の損切タイミングは示されていませんが、直近の高値や安値、またはリスクリワードレシオの数値で決めるのが妥当だと思われます。
この手法に関しても、バンドが縮小したと思ったら、また拡大してくることがありますので、その時にどのように対処するのか予め決めておいたほうよさそうです。
この本には、色々なボリンジャーバンドを使った手法が掲載されていますので、トレードアイディアを得られるという点で、価値がある本だと思います。
ただし、表紙には「ボリンジャーバンドのパターン別勝率を徹底検証!」とあるのですが、それぞれの手法に対して、どれくらいの勝率があるのかという点に関しては全く触れられていません。ですので、それぞれの手法の勝率に関しては、過去のチャートを元に自分で検証してみるしかありません。
タイトルにボリンジャーバンドの名前が入っているだけあって、使い方の種類は多数掲載されています。特に短期と長期のボリンジャーバンドを利用する手法やRSIボリンジャーバンドなどは、トレードアイディアとして面白いと感じました。
※RSI(Relative Strength Index)とは、相対力指数の意味で、買われ過ぎ、売られ過ぎを判断するためのオシレーター。
ただし、その2つのインジケーターを利用するには、MT4、MT5や特定のFX業者のチャートでしか使えないところは注意が必要です。
FXのどの手法にも必ず損失と利益があり、ペイオフレシオと勝率がどれくらいなのかという視点が大切ですが、その辺りのことが何も触れられていないのが残念でした。
特に損切に関する突っ込んだ解説が少なく、不親切に感じられました。
ボリンジャーバンドの基礎的知識知りたい方やトレードアイディアを得たい方には参考になる部分もあると思いますので、気になっている方は一読してみてください。